1-5 積み重ねてきた経験値を活かす方法


このページは「第1章 小さなコンサルティング事業を始めるに至った経緯-その5」
「 積み重ねてきた経験値を活かす方法 」

( 1-4から )

この「宝のような情報」を役立てる仕事がしたい。これが自分の中でとても「大切なコト」としてまとまってきました。何かできないか、という強い願いはこれだったのです。では、どのように活かせば良いのでしょうか。

この願いを従業員として雇われている状態で果たすことはできませんでした。一従業員が何を願っても、何を考えても、その通りになるわけではありません。いくら「こうなったらいいのに」と考え続けても、進もうとする方向が、経営側とは違う方向だったり、経営側の考えや取り組みを越えて進もうとしたりしても上手くいくはずはありません。身の丈をわきまえ、与えられた職務の範囲で、自分の務めを果たすべきです。そのために雇っていただいているに過ぎないからです。

ですから、「これは」と思った「価値ある宝のような情報」を一旦封印しました。でも、「もうチョット何とかならないか」という思いは抑え続けることができませんでした。その思いが「この道」につながり、いろいろ、いろいろ考えて、ここまで進んできました。それで改めて、これらの「モノ」をなんとか役に立てることができないか、と考えました。それは、「価値ある宝のような情報」を「どこかの会社で役立てる」より、もっと広く、もっと多くの会社様のお役に立てる仕方で活用できるのではないか、という考えにつながってきました。

これまでの会社で役立てることができなかったこれらの「モノ」を、今度は別の会社様に雇っていただいて、そこで役立てということではなく、もっと広くお役に立てる方法がきっとある、と考えるようになっていました。

「一旗揚げてやろう!」と大それたことを考えていません、とてもできません。むしろ、お世話になった社会への感謝の気持ち、おかげさまでという心を伝えられないかと考えるようになっていたんだと思います。

ですから、ここにきて、自分が考え始めた「進むべき道」は、自分の生活を賄うためだけに働く、ということではなく、自分なりに積み上げてきた「モノ」を広く活かして役立てるために働くこと。身の丈を越えたものかもしれないけど、トライする前に諦めたくない、そんな「道」です。

自分は積み上げてきた「モノ」をどうしたいのか。どうすればこれまでお世話になった社会に恩返しできるのか、という考えが強くなりました。これまで働いてきた会社への強い感謝の気持ちがあります。そして、会社を経営するということの大変さを見てきました。

町の会社の社長様は、どなた様もとても頑張っておられます。会社のため、働く従業員と家族のために奮闘しておられます。でも、「その熱い思いが伝わっていないな」と感じることがいろいろありました。社長ががむしゃらに頑張っていても、一人でできることにはやはり限界があります。「みんなの力がひとつになれば、もっといい会社になる底力があるのに」と、感じることがよくありました。何かがかみ合っていないのか、何かがうまく伝わっていないのか、原因はどこにあるのでしょうか。

まずは社長が現状に気づくことが必要です。「何かがかみ合っていない、何かがうまく伝わっていない」、という現実に気づくことがどうしても必要です。それが社長の仕事であり、責任だからです。

社長が、この「社長の仕事」を果たさなければ会社が一つにまとまることができません。一つにまとまらなければ、力が分散してしまって、本当は社長も従業員も、もっと力を出せるのに、それが発揮されない状態、もったいない状態が続きます。じゃあ社長様はどうすればいいんでしょうか。

社長様の仕事に「正解」はないのではないかと思います。どこかの社長様が上手くいった方法をそのまま真似ても同じ結果にはなりません。「社長の仕事」はマニュアル通りにやれば上手くいく、というような生易しいものでは決してないと考えています。「正解」も「マニュアル」もない、孤独と闘う真剣勝負の大変なお仕事です。

社長様お一人お一人が、社長になられた経緯はそれぞれです。起業された社長様、何代も続く事業を先代から引き継がれた社長様、いろいろです。そしてタイプも様々です。コミュニケーションが得意な社長、アイデアマンの社長、口数は少ないけど笑顔が魅力的な社長。現場で先頭に立つ職人肌の社長、みんな違います。

でも、社長にしかできない大切な仕事があります。どんな会社様も、どんなタイプの社長様も、社長にしかできない「社長の仕事」があります。どうすればこの「社長の仕事」に一番良い方法で取り組むことができるのでしょうか。学ぶ方法も機会もないまま、それぞれが「自分のやりかた」で走り続けて今の会社があるのでしょうか。そうであれば、その「自分のやりかた」は大成功です。会社が存続しているという事実が証ししています。そして、その「やりかた」で築き上げてきたものをもっと良くするためにできることが必ずあります。

「いい会社」とは、事業を拡大したり、売上を大幅にアップしたり、店舗や支店を増やしたりすることでしょうか。でもそれは、町の会社様には手が届きません。

町の会社様にとって手に届く「いい会社」とは、こんなふうに考えます。「社長様も、従業員の一人一人も、そしてご家族も、会社と関わる全ての方の毎日の暮らしに笑顔をプラスできる、幸せを感じられる」、そんな会社です。

そんな「いい会社」は輝きます。いろんなモノを引きつける魅力があります。「この会社に頼もうかな」とか、「あの会社で働きたいな」とか、仕事や人を引きつける魅力があります。「いい会社」は人を幸せにする力があります。でも、そう願っているだけでは、そうはなりません。いつの間にか自動的にそうなることもありません。そのためには社長様が、苦手でも、忙しくても、「社長の仕事」に向き合うことがどうしても必要です。

これまでの仕事で積み上げてきた経験を、そして、ため込んできた「宝のような情報」を活用して、「いい会社」になるためのお手伝いができないか、と考えました。社長様が、忙しく働き続け、ただがむしゃらに頑張るのではなく、何をどう頑張れば社長様の熱い思いがみんなに伝わるのか、それをご一緒に考えるお手伝いができないか、と考えました。

続きは > 1-6 「町の会社」が元気になるためのお手伝い


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