3-1 コンサルティングメニューに何を含めるのか、厳選した経緯


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このページは「第3章 「コンサルティングメニューのコース内容と順序を設定したいきさつ-その1」
「 コンサルティングメニューに何を含めるのか、厳選した経緯 」

話を、ため込まれた「ジャングルのように混沌としたアナログ情報の山」に戻します。2-1でお伝えしたように、蓄えてきた情報の多くは、「マネジメント」、「チーム力」、「コミュニケーション」「カイゼン」の分野に関するものでした。会社がチームとしての力を発揮できていないことが気になっていたからでした。

コンサルティングメニューに何を含めるのかを検討するにあたって、改めて、蓄えてきた「情報の山」に向き合いました。一つ一つの情報を見ていると、「ジャングルのように混沌としている」情報に法則のような「何か」が見えてきました。仕事上、毎日目にするたくさんの情報の中から、「これは」と思って取り分け、積み上げた「モノ」は、ある意味偏っていました。分類すると、

「経営・事業承継」
「マネジメント」
「チームビルディング」
「ものづくり」
「コミュニケーションスキル」
です。

どうしてこれらの情報に偏っているのか、よくよく考えてみると、これらは、「自分が深く理解し共感できるモノ」、「自分の体験を裏付けてくれるモノ」、「上手く活用すれば効果が表れるモノ」でした。短くまとめると「得意なモノ」です。

一方で、与えられた実務には総務や経理の仕事もありました。責任者の役割も与えられました。でも蓄えてきた情報の山の中に、この分野のモノはあまり多くありません。「財務・税務・経理」などです。

数字を扱う仕事でも、積算や原価管理の仕事はとても楽しくできました。得意な分野の一つでした。例えば、ひとまとめになっていた社内の「損益計算書(P/L)を事業部ごとに算出する仕組みを構築しました。また、損益分岐点を洗い出し、「キャッシュフロー計算書(C/F)」も何とか進めました。でも簿記は別物でした。簿記の概念はなかなか身に付かなかったのです。売掛買掛は分かるのですが、貸方借方、「貸借対照表(B/S)」の理解には時間がかかりました。分かりやすく言うと「苦手なモノ」だったのです。

何を言いたいかというと、「得意なモノ」はどんどん入り、消化し、吸収できます。直感的に何かが働き、問題点を見極め、対策に気付き、判断材料が思い浮かびます。それを積み重ね続けることで新たな何かを見つけ出し、いろいろ気付く力が身に付きます。単なる情報ではなく、内なるエネルギーに変化します。このように、ため込まれた「得意なモノ」は成長し発展するのです。

一方で、「苦手なモノ」は一つ一つの確認に時間がかかります。判断するための直感がやや鈍い感じです。ですから、やればやるほどエネルギーが消耗していきます。説明もコピペのように、そこにある情報を伝達する作業のようになってしまいがちです。コンサルティングはこれではいけません。

コンサルティングを提供するということは、単なる情報伝達ではいけないと思っています。情報収集はどんな方法でもできるからです。収集した情報をただ伝えるだけでは、コンサルティングではありません。それはただの「情報伝達」です。

コンサルティングはそうではなく、納得し、消化し、体験を通して吸収できた「モノ」を熱い気持ちで伝えることが大切だと考えます。ひな形やサンプルを型通りにはめ込むのではありません。会得してしっかり身についたモノを原則や土台として据えます。それを基に一つ一つの会社様に合った方法で構築していくのです。ただ一方的に発信するのではなく、個々に築き上げられてきた会社様の歴史を重んじ大切にしつつ、価値あるモノを積み上げていくことが大切です。

それぞれの会社様の個性や特長を活かしつつ、価値あるモノがピッタリ当てはまるようにアレンジすること。これがコンサルティングです。いろいろな状況や形に対応し、適用できるほどに習得した「モノ」だからこそ、そうできるのです。

何かの症状で辛く苦しい思いをしている方に、市販薬を出して、とりあえず対症療法的に済ませるのではありません。時間をかけて症状をつかみ、原因を見極め、きちんと処方箋をまとめあげ、ピッタリ合うように調剤された薬を処方すること。一人ひとりの体調や症状に寄り添ったピッタリの処方薬です。薬学に関する豊富な知識と経験があってこそ提供できるものです。元気になって欲しい!という気持ちがこもったオリジナルの配合なのです。

寄り添った「オーダーメイド」コンサルティングを掲げるのであれば、それぞれの会社様の状況や個性にピッタリのサポートを提供できなければなりません。市販薬のようなどこでも手に入る情報を提供してもそれなりの効果しかありません。「町の会社様に役立つモノを提供したい!」と言いながら、市販薬で済ませるのはいけません。

スモールコンサルティングでご提供したいのは、「いい会社」に向かって進むのに本当に役立つピッタリのコンサルティングです。「スモール」ですが「オーダーメイド」のコンサルティングなのです

コンサルティングメニューに何を含めるのか、コンサルティングの基本に立ち返りながら、時間をかけて慎重に慎重を重ねて検討しました。あれこれ考え、いろいろ迷い、紆余曲折ありましたが、ヨットのタッキングのように前に進むことができました。メニューは「得意なモノ」だけに絞って取り組むことにしました。

「得意なモノ」であれば自ずと熱がこもります。生き生きと話し、思いが伝わります。積み重ねたモノの中から解決のためのヒントや糸口が見つかります。みんなのためになります。

「苦手なモノ」に手を出しても、棒読みの解説では何も伝わりません。消化できていない情報をさも分っているかのように見せかけることはとてもできません。

もう迷わず進むことにします。コンサルティングメニューは、「得意なモノ」に絞って全力で取り組むことを決めて、前に進むことにします。この視点でため込まれた「アナログ情報の山」に改めて向き合いました。目を通していると、やはり

「マネジメント」
「チームビルディング」
「コミュニケーションスキル」
これらの分野の「モノ」が多く目に留まります。やはり得意分野なのだと思います。

いよいよエンジンがかかって、具体的なメニュー作りに取り組もうとします。そうすると、また同じ壁にぶつかりました。取り組む項目が絞り込まれ、頭がスッキリしていよいよスタート、と思ったのですが、また同じ「壁」のようなものにぶつかり、立ち止まってしまいました。前に進むために乗り越える必要のある、解決しなければならない壁です。

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