2-1 ため込んだ情報から見えてきたとても大切なこと


このページは「第2章 『スモールコンサルティング』を受けると何がどう変わるのか-その1」
「ため込んだ情報から見えてきたとても大切なこと」

これまで蓄えてきた情報は、宝のように貴重なものです。でも、分類や整理ができていないため、「ジャングルのように混沌としたアナログ情報の山」になっていました。これを間伐するかのように取捨選択し、分類することがどうしても必要です。これが膨大な作業に思え、なかなか取り組めませんでした。しかし、実際にやってみると、この「作業」によって気付かされたコト、見えてきたコトはとても多かったのです。

蓄えてきた情報の多くは、「マネジメント」、「チーム力」、「コミュニケーション」「カイゼン」の分野に関するものでした。どうしてこの分野に集中していたのでしょうか。以下のような要因がありました。

町の会社様は、これまで少しずつ取引先が広がり、売上が伸び、従業員が増え、建物や設備が拡大しました。これらの拡大に計画的に取り組まれた会社様もたくさんあります。とても素晴らしいことです。

でも多くの場合 実情は、「必要に迫られて都度対応したことが、気づいたら今のような状態になっていた」。そしてさらに、「会社が少しづつ大きくなってきたが、これからはどうしたらいいのかよく分からない」、「何かしないといけないと考えてはいたけど取り組むきっかけやチャンスがなかった」などです。このような町の会社様の様子をたくさん見てきて、自分なりに気付き、考えていたことがあります。

従業員や設備が多くなっているのに、生産力があまり上がっていない。逆に効率が落ちている、という現状です。

どの会社でも起こることです。会社が大きくなると徐々に起こることです。チームとしてのまとまりや絆が変化してきます。会社が「チーム」としてまとまればもと力を発揮できるのに、そこが上手くいっていないという現状です。

町の会社の社長はとても忙しいです。そしてとても一生懸命です。でも、どんなに誠実で一生懸命な社長さんでも、社員を「チーム」としてまとめなければ「会社」としては回りません。そうすると、社長の熱意や気持ちがうまく伝わっていない、とか、必要な情報が周知されていないことが損失につながっている、とか、さらに、なんとなくこれまでのやり方を続けているので、形は整っているように見えても効率が悪い、などの状況が見られます。

このことが気になり続けていたのだと思います。ですから、「マネジメント」、「チーム力」、「コミュニケーション」「カイゼン」の分野に取り組めば、もっと「いい会社」になるんじゃないか、いろんな会社と奮闘する社長様を見てきて、このことが気になり続けていました。

だからこそ、日々目にする情報の中で、「こうなったらいいのに」というヒントや参考例などが目に留まっていました。一つ一つをメモに取ったり、コピーしてみたりして、気付いてみると「アナログ情報の山」になっていました。

そしてさらに、たくさんの情報に接し、「これは」と思うものをため込んでいくことで、ひとつの記事、1枚のコピーからは得られない、そこに共通するモノがあることに徐々に気付かされていきました。統計的な分析ではありません。ただ、自分の中の、何かのフィルターのような感覚で濾し取られていたものだと思います。たくさんのモノから搾り取られたエキスのようなモノだと思います。それは、「なんのために?」という基本的な疑問です。

「マネジメント」も、「チーム力」も、「コミュニケーション」も、「カイゼン」も、どれも会社を良くするための「手段」にすぎません。「なんのために」やるのかがはっきりしないと行動を起こす力が出ません。仮に取り組んだとしても、「なんのために」やるのか、が分からないままだと効果が表れません。「目的がはっきりしない」といろんなことが上手くいきません。そのことに気づかされてきました。

「目指すべき港を知らなければ、順風なるものは存在しない」
とても有名な言葉です。これは、1世紀のローマの哲学者、ルキウス・アンナセウス・セネカが述べたとされる言葉です。セネカという人物はローマ皇帝ネロの家庭教師を務めた人です。この言葉がいろいろな場面で引用されるのは的確に的をついているからなのだと思います。「目的がなければ手段は意味を持てない」とも解釈できます。

ですから何をするときも、「社長は会社をどうしたいのか」、「会社」という器と「従業員」というエネルギーによって「社長」は何を成し遂げたいのか、という目的が必要です。「目指すべき港」ともいえる目的が曖昧だと、前に進もうとしても、どちらからの風が追い風で、どれが向かい風か、誰にも分かりません。そうなると、どこを目指すわけでもなくただ当てもなくさまよう、ということになってしまいます。前に進んではいるけど、どこに向かっているのか分からない状態です。「会社」がそうなってはいけません。

この「目指すべき港」と言える「会社が向かうべきモノ」、「到達したい目標」を明確にして高く掲げ、それに向って進むようにエネルギーを結束させることこそが、社長にしかできない「社長の仕事」だと、自分なりの大切な結論を得ました。(もちろん社長の仕事はこれが全てではありませんがここではそのひとつに焦点を当てています)

これは新しいことでも、特別なことでもありません。世の中にたくさんある情報の一つにすぎません。でも、本当に取り組んで実践できれば、必ずいい会社になるために役立つことは確かです。会社にはこの「港」が必要なのです。

でも多くの会社では、「手段」が一人歩きして、「コミュ力・チーム力・カイゼン」に人気があります。社長が、ふと気づいて、本を読んだり、時に思い切ってセミナーに参加してみたりして一時的に急変します。「なぜなぜシートに取り組むぞー!」とか、「もっとPDCAを回せ!」と、「エイ・エイ・オー!!」的に声高に言ってはみても、現場は混乱し、やらされ感が強くなります。

「何のために?」という目的が曖昧なまま、いや、存在しない状態で、どんなに意気込んで形を追いかけても上手くいきません。従業員に押し付けても、続きません。そして、いつの間にか息切れして消滅してしまいます。結果は何も変わっていません。こういう現実をたくさん見てきました。

では「港」とは何なのでしょうか。「経営理念・経営方針・経営目標」でしょうか。これも世の中にたくさんあります、あふれています。しかしこれらのコトバだけがあふれて、本質が伴っていなかったり、社内に浸透していなかったり、という事例をたくさん見てきました。

でも「経営目標」を「港」とみなしてしまいがちです。「売上〇〇、利益率〇〇%」などの経営目標です。大企業にとって、これは大命題です。それなくしては何も始まらないからです。それを達成することは、支えてくれている株主への責任でもあります。「経営目標」を掲げ利益を生み出し続ける、社会的な責任があります。

小さな「町の会社」にとってはどうでしょうか?仮に「売上〇〇、利益率〇〇%」の目標を立てて、それを達成できたとします。そこはゴールでしょうか?でもそれで終わりではないはずです。では次はどうしたらいいんでしょうか、「昨年より売上〇〇%アップ」でしょうか?ではその次は、、、こう考えると、どこかで行き詰ります。向かうべき「港」がどこかで行き詰まりになってはいけません。ですから、「経営目標」は「港」ではありません。

勿論、売上や利益はなくてはならないモノです。給料をきちんと払うことは会社がきちんと果たすべき大切は責任です。従業員と家族の生活がかかっているからです。

でも向かうべき「港」は数字よりもっと基本的で、もっと大切なものです。それは、「社長は会社をどうしたいのか」ということです。町の会社様にとって「コレがすべて」ではないかもしれませんが、どうしても「コレが必要」です。

そして、「社長は会社をどうしたいのか」という向かうべき港、「向かうべき姿」を言葉ではっきり表現することが必要です。それは、世の中にあふれる「耳に心地よいコトバ」を組み合わせるよりも、「会社をこうしたい!」という社長の心の底から、その内面からあふれ出るモノを「魂のコトバ」として表現するのです。これに尽きます。

では「港」はどうあるべきなのでしょうか。どうすれば、みんなが一致団結して、向かうべきモノ、「目指すべき姿」として掲げることができるのでしょうか。「スモールコンサルタント」であれば、それぞれの町の会社様に寄り添い、それぞれの会社様にぴったりで、なくてはならい「港」を掲げるお手伝いができます。

続きは > 2-2 「スモールコンサルティング」だからこそ達成できること


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