「先を読む力」のことがよく取り上げられます。いろいろな視点がありますが、その一つは決断することです。
「先を読む」どうやって?
「先を読む」
これから起きることを「予測する」ことです。予測の精度が高ければ「先を読む力がある人」と受け止められます。みんながやっていることです。運転中、先のカーブが大きければ「このままのスピードでは曲がれないな」と予測し、無意識のうちにアクセルを緩めたり、ブレーキを踏んで少しスピードを落とします。飲み物がとても熱そうであれば「一気に飲むとヤケドするな」と予測し、少しずつ口にします。いろんな経験を積み重ねることで、これから先に起きることを予測できるようになります。
でもビジネスでは、「すぐ先」のことではなく、「ずっと先」を予測する必要があります。3年、5年、10年先のことを予測することは、中長期の戦略・経営計画を立てるとき必要です。そして、誰が考えても分かるような明確なことは「先を読む」というより「当たり前」のことです。例えば、従業員の平均年齢が50歳を超えるような状況であれば、事業継続のための課題はハッキリしています。
さらに、社長に必要な先の読み方は、世の中一般のコトというより、世の中の変化のうち我が社に関係する、あるいは影響を与える変化を見分けて、「どう変化するのか」「どんな影響があるのか」を予測することです。
ですから情報過多の時代に社長に求められるのは、これから起こる世の中の変化に向き合い、我が社に必要な情報だけをしっかり厳選するよう「濾し取る目」です。世の中が、誰が考えても結果が分かるほどに変化する前にこれを行うことなのです。
ドラッガーの言葉がどのように役立つのか、多くの解説本やネットの情報が出回っています。ドラッガーは「先を読む」ことを「すでに起こった未来」という興味深い視点で説明しています。
すでに起こった未来
ネットの情報を参考にして、自分なりに解釈しました。
世の中の「社会的、経済的、文化的な出来事」は変化をもたらすが、出来事と変化の間にはタイムラグがある。人口、政治、経済、産業、知識、意識の変化はさらに次の変化を起こす。その変化は「直ちに」ではなく「やがて」ではあるが「必ず」起こる。それを「すでに起こった未来」と呼ぶ。
まだ起きていないが、やがて起きる変化「すでに起こった未来」を変えることはできない。できることは、対応すること、順応することのみである。
「すでに起こった未来」には、人口構造の変化、アナログからデジタルへの変化、温暖化など気象・気候の変化、人権意識への変化などがある。何十年も前に言われていたことが、すでに確実に起きている。
すでに起こった未来に備えて計画したり、投資したりすることには不確実さとリスクがあるが、それを機会と捉える。
先を読む「力」
「先を読む」ためには情報を集めて濾し取り、予測することが求められます。また、「すでに起こった未来」から学べるように、変化は必ずやって来ます、コントロールすることはできません。できるのは「備えるコト」、計画し準備することです。
でも、このすべてを「力」とするためには、行動することが求められます。「先を読み」予測するだけで手を打たなければ何も成し遂げられません。そこで「決断するコト」がどうしても必要です。
そして多くの社長は「変化はコントロールできない。であれば、先駆けて・先頭に立ってやるしかない」と考えています。そしてそこにはリスクが伴いますが、社長にしかできない「決断」が必要なのです。「決断」し、身の丈に合わせて、変化に備えてできることに全力で取り組みます。
何も手を打たず、世の中の変化に飲み込まれて苦しむより、できることに一生懸命取り組むなら、結果的に変化の波に対応しきれなかったり、思うような結果が伴わなかったとしても、大きな価値があります。
「決断する」ことで「先を読む力」を発揮できるのです。

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